ぬか漬け容器の選び方|初心者におすすめの素材・大きさ・形も解説

ぬか漬け生活を始めたい!

そう思ってぬか床を作ってみようとしても、「どんな容器がぬか床に向いているのか」迷ってしまう人が多いのではないでしょうか。

実際に筆者自身も、プラスチック製タッパー→ホーロー容器→陶器製の壺と変えていった結果、現在はホーロー容器に戻ってきました。

馬酔木
馬酔木

野田琺瑯の「ぬか漬け美人」を愛用しています!

この記事では、初心者がぬか床を始めるときに意識したい容器の選び方を解説します。

ぬか漬け容器を選ぶときのポイント

大前提として、ぬか床の保存に鉄や銅といった金属製容器の使用はおすすめしません。

ぬか床に含まれる塩分や酸が金属を腐食させ、容器そのものが錆びてしまったり、漬けた食材に金属臭が移って味が落ちたりするからです。

金属製さえ避ければ、楽しんでぬか床のお世話ができる容器を選ぶことが大切だと思います。それを踏まえて、押さえておくと続けやすいポイントを3つまとめました。

保管したい環境に向いている素材・大きさ

昔は自宅の土間などで常温管理していましたが、現代の住宅は密閉性が高く、夏になると最高気温が30℃を超える日も多いです。

冷蔵庫管理になることが多いので、冷蔵庫に出し入れしやすいサイズかを必ず確認しましょう。

夏場でも常温管理にこだわりたい場合は、外気温の影響を受けにくい陶器・ホーロー製で、きちんと蓋ができる容器が向いています。

作りたいぬか床の量に見合っているか

少量のぬか床で試してみたいなら、ジッパー付き保存袋でも作ることができます。慣れてきたタイミングで、他の容器への移し替えを検討すると良いでしょう。

ぬか床の量と容器のサイズが合っていないと、かき混ぜるときに周囲にこぼれたり、表面が空気に触れすぎて酸化が進行してしまうことも……。

容器のサイズ感は、作りたいぬか床の量×2Lくらいを目安に選んでみてください。

初心者はぬか床1kgから始めるケースが多く、3Lくらいの容器で十分。1.5kg〜2kgの場合は、4~6Lが目安になります

お世話しやすい形

ぬか床を長持ちさせるために必須の「かき混ぜ」。

混ぜづらいというだけで心理的なハードルが上がるため、これも意識したいポイントです。

底が深すぎず、口が狭すぎない容器を選ぶようにしましょう。ネイルや手荒れが心配な人は、かき混ぜ用のハンドル付きタイプの容器もあります。

一方で、四角い容器は角部分を混ぜるのが難しく、四隅に水分や古いぬかが溜まりやすいため、角が丸いものを優先的に選んでみてください。

お試しで選ぶなら「ジッパー付き保存袋」

メリット

ジッパー付きのプラスチックバックを利用して、簡易のぬか床として使うことができます。

市販されているぬか床はかき混ぜ不要だったり、袋の上から手で揉むだけのものもあり、手を汚すことなくお世話が完結するのが大きなメリットです。

内容量に合わせて形もある程度変えられるため、冷蔵庫で場所を取らないのもうれしいですね。

デメリット

色々な食材を漬けてみたい!となっても、サイズが小さくてたくさんの食材は漬けられません。

通気性がなく、袋のフチに付いたぬかを完全に取り除くことはできないため衛生面も心配です。袋そのものも傷んできますし、耐久性がないので長期的な使用は避けましょう。

ぬか床を使い続けるかは分からないけれど、とりあえず試してみたい人におすすめです。

手軽に始めるなら「プラスチック製」

メリット

容器の大きさや形のバリエーションが広く、手に入りやすいのがプラスチック製容器の強み。とにかく軽い、そして比較的値段も安いので手軽にぬか漬けを楽しめます。

市販されているぬか床は、そのまま漬けられるプラスチック製のタッパー付きのものも多いです。

デメリット

通気性が悪いためシンナー臭に繋がりやすく、容器に臭いが付きやすいのが難点。密封環境になるため水が溜まりやすく、こまめなメンテナンスが欠かせません。

細かい傷や黒ずみもできやすく、収縮による変形も起こりやすいことから、「ジッパー付き保存袋」と同じく長期保存には向いていません。

安心安定で定番の「ホーロー製」

メリット

金属製容器の表面にガラス質の加工を施したもの。白色をベースにシンプルなデザインが多い、サイズ・形のバリエーションの幅も広いです。

容器に臭いが付きにくい上に熱伝導率が高く、保温性・保冷性に優れているため、常温・冷蔵庫保存の両方に適しています。

デメリット

デメリットはほとんどありませんが、表面が欠けやすくて錆が発生することがあります。

本格派には「陶器製」

メリット

ぬか床の容器として伝統的に使われてきたのが、陶器製の壺・甕(かめ)。通気性が良く、外気をまんべんなく取り入れて、ぬか床の水分調整に一役買ってくれます。その上、プラスチック製容器のようなぬか床への臭い移りもほとんど起こりません。

ホーロー製と同じく保温性・保冷性に優れているので、常温で管理したい人には特におすすめです。

デメリット

大きいものだと重量感があり、持ち運びに支障が出たり、保管スペースを取ってしまったりします。

経験談としては、釉薬が塗られていなかった口の部分に赤カビが発生したことも。調べたところ「ロドトルラ」という酵母菌の可能性が高かったのですが、目にすると気分は良くありません。初心者の人は、全体に釉薬が塗られている商品を選びましょう。

こだわり派の「木製」

メリット

ぬか床上級者向けなのが樽・桶。調湿作用と抗菌・消臭効果に優れた杉の木を使ったものは、軽くて扱いやすく、木の香りが食材に移って風味を増します。

特に杉やヒノキは、「フィトンチッド」という成分が雑菌の繁殖を抑えると言われています。

また木の表面に乳酸菌や酵母が住み着き、菌の温床になって年を追うごとに「その家庭独自の味が生まれる」とされているそうです。

デメリット


自然の素材なので経年劣化の影響を受けやすく、形の歪みや変色が出る可能性があります。

水捌けが良いというメリットが裏目に出て、保管場所の周囲に水分が盛れてしまうことも!蓋がないため布巾などを被せて対処することになり、周囲への臭い漏れにも注意が必要です。

さらに木樽・桶はカビが発生しやすいという特徴があり、定期的なメンテナンスが欠かせません。

まとめ

それでは最後に、初心者がぬか漬け容器を選ぶときに意識したいポイントをおさらいをしておきましょう!

  • お試しなら「ジッパー付き保存袋」
  • 長く使うなら「ホーロー製」で丸みがある容器
  • 容器のサイズ感はぬか床の量×2Lくらいが目安

ぬか床は「足しぬか」の作業が必須になり、必然的に分量が増えていきます。

まずは「ジッパー付き保存袋」から始めて、様子を見て「ホーロー製」の容器に切り替えるという方法が初心者にはおすすめです。

容器付きの「ぬか床キット」も販売されているので、ぜひ気軽に始めてみてください。